検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,272 hit

10 小山side ページ11

名前が活動休止することを発表して1週間が経った。


世間は名前を心配する声が多く、俺は少し安心した。


先輩や後輩、スタッフの人たちにどうしたのか何回も聞かれたけど、俺達は約束した通り、何も言わなかった。


今日は久しぶりの午前中オフの日で、俺は今名前の病院に向かっている。


名前は俺と同じ甘党だから駅前で有名なケーキを買ってきた。


小山「喜ぶかなぁ…」


少しでも元気になってくれればいいな。


病室の前に着き、ドアを2回ノックした。


名前「どうぞー?」


小山「おはよう!」


名前「慶ちゃん!」


俺の顔を見た瞬間笑ってくれた名前。


小山「ケーキ!買ってきた!食べよう?」


名前「気が利くね!笑」


紙皿にそれぞれ1つずつケーキを置いた。


小山「いただきます!」
名前「いただきます!」


小山「んー!うまい!」


やっぱ甘い物は最高。笑


今度久しぶりにエクレア食べたいなぁ。


名前「…うん!美味しいね。」


ぎこちない声が聞こえてチラッと名前を見た。


小山「名前…」


フォークを持っている手が小刻みに震えていた。


名前「だ、大丈夫だって!」


小山「でも…」


名前「心配しすぎ!食べれないわけじゃないんだから!ね?」


そう言うものの、一口食べるのもしんどそうだ。


小山「…名前、何か隠してない?」


名前「…え?」


小山「あ、いや…ちょっとおかしいなって…」


俺はリーダーなんだ。


よく天然って言われるけど、こう見えてグループの中で1番メンバーを見てるつもり。


だから…わかるよ。


名前「大丈夫!慶ちゃん!」


そう言って、俺の手の上に自分の手を重ねてきた。


小山「名前…」


名前「私は大丈夫だから。」


俺を見つめる名前の瞳があまりにも儚くて…尊くて。


俺はまた泣きそうになった。


名前「もうすぐライブでしょ?4人で私の分まで頑張ってよ!」


小山「うん…そうだね。約束したもんね。」


名前「どんなふうにやるのか教えてね!…楽しみにしてるから!」


小山「当たり前じゃん。後で、まっすーとシゲが来ると思うからまたその時に話してくれると思う。俺もキャスターの仕事もあってどこまで考えてるかまだ聞けてないからさ?」


名前「うん!わかった!」


小山「じゃ、俺そろそろ行くね!仕事行かないと。」


名前「あ、うん!また来てね!」


俺は名前に気づかれないように、零れそうになる涙を拭って病室を出た。

11 加藤side→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:NEWS , ジャニーズ , 5人   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かりた | 作成日時:2018年5月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。