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5 JK ページ5






テヒョニヒョンを羨んでも仕方ない。


そんなことは分かってるけどやっぱり思ってしまう。


誰とでも仲良くなれるあのヒョンみたいになりたい


…そうすれば撮影が憂鬱になる事もないのに。





JK「…………」


「…………」





うわ、無言きつい。


何で俺こんな話しちゃったんだろ。


正直スタッフだからいっか、って内心考えてた俺を殴りたい


あー…こういう時あのヒョンなら


笑顔で空気変えるんだろうけど俺は無理。




だから実際こんなにも悩んでるんだけど。






「…………すみません、私Vさんがどんな方なのかよく分からないんです」


JK「…あぁ、はい、すみません。忘れてください今の」


「でもどうしてそんなに悩むんですか?」


JK「………………え?」





本当に不思議そうに言われるから


思わず視線を向けて俺まで、首を傾げる。



……この人、俺の話聞いてた?






「Vさんは人付き合いが得意なんですね」


JK「…はい」


「得意なことは人それぞれ違います。それじゃ、だめなんですか?」






その人が俺の心の不安まで見透かすような


そんな柔和な瞳で見つめてくるから、目を伏せる。


…確かに得意なことはそれぞれ違う。


そうなんだけど、だめなんだよ。






JK「…俺は、完璧でいたいんです」






零れた本音が密室に広がる。






JK「早く大人になって完璧で格好いい男らしい男になりたいんです」


「……理想が高いですね」


JK「きっとARMYもそれを望んでる」






だから俺はその期待を裏切りたくない。


ヨジャと話せなくて悩む俺なんて見せたくない。


こんな格好悪い俺なんて見せられない。


……なのに俺、なんでこの人に話してるんだろう






「それでもやっぱり代わる必要あるんですか?」


JK「……俺の話聞いてないですよね」


「今の貴方でも十分ですよ。完璧になろうとしなくても、魅力は十分あるから、ファンがいるんでしょう」






何気ない言葉。当たり前の言葉。


だけどそれが今はやけに俺の心に刺さった。






「今の貴方を応援してくれてるファンがいるなら、そんなに焦って悩まなくても大丈夫ですよ」


JK「………」






…この人、何なんだろう、ほんと。


初めて話すしスタッフとはいえ女の人なのに


気づいたら余計な本音までつい零してた。





JK「……そう、ですね」




ちょっとだけ俺の口元が緩んだ。

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作成日時:2024年3月7日 21時

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