13 JM ページ13
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何であんな事言ったんだよ。そう言ってもテヒョンはきっと俺の言葉をはぐらかすだろう。
あー……ジョングクも厄介になりつつあるのにお前まで興味を持つなよ。興味を持たせたのはジョングクだけど。
何も知らないメンバーがいる楽屋に戻ると、テヒョンは携帯でゲームをしてる末っ子にすぐ絡みに行く。
わかりやすいな、お前は。
「テヒョニヒョン何ですか?邪魔なんですけど」
「ねーお前の気になってるスタッフの名前教えて?」
「だから嫌ですって。自分で聞いてください」
「ふーんヒョンにそんな口聞いていいんだぁ」
もしかしてお前、この為に名前聞いたのか……?
呆れを通り越して脱力する俺に「ねぇジミナ?」と巻き込んでくるテヒョンと首を傾げてるジンヒョン。
JN「なんかテヒョン楽しそうだな」
「そうでしょうね」
「何かあった?」
「ヒョン……俺は一応止めたんです」
でもあからさまに「関わるな!」とも言えないし。面と向かってそんな事言う勇気なんて無かった。
ジョングクはクールにテヒョンを無視してゲームに夢中だ。お前が蒔いた種なのに。
「あのヌナのどこが良かったの?」
「どのヌナですか」
「オ・Aヌナ。」
ジョングクの指の動きがピタッと止まった。
おまえ、息まで止まってない?
「何でその名前っ………!!」
「ジョングクが教えてくれないからじゃん」
「どうやって……!」
「聞いてきちゃった、ジミンと一緒に。」
がたん!!と勢いよく立ち上がったマンネの視線が今度は俺に向く。しかし俺は冷静に首を左右に振った。
俺じゃない。俺は止めたんだよ。主犯格はテヒョン1人だ。
そもそも知ってたら俺は楽屋に残ってたよ。
「本人に聞いたんですか!?」
「うん。会えたのは偶然だったけど」
「何話したんですか…っ」
「落ち着きなよジョングク」
「ジミニヒョン……!」
「俺はエレベーター内でお前がお世話になりましたって言っただけ。」
オンマかよ。と興味なさげなユンギヒョンが言った。
いや、だってそれしか言うことなくない?
「どこにいました?」
「その辺にいたよ」
「ちょっと探してきます!」
「は!?探してどうするんだよ!」
「あ、俺もついて行こっかな」
「テヒョニヒョンは楽屋から出ないで下さい」
「ひどっ」
何でたかがスタッフにそんなに興味津々なんだよ。
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作成日時:2024年3月7日 21時