93lineのスタッフヨジャ (ページ2)

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2 JK ページ2

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あぁどうすればいいんだろう。

ヨジャドルとの撮影日は着々と近づいてる。

物凄くテヒョニヒョンが羨ましい。

あのヒョンのコミュ力は本気で恐ろしい。

JK「あ、乗ります……」

考え込みながらエレベーターに乗ると

俺に気づいた女の人が頭を下げた。

多分スタッフの人だろう。

分厚いメガネに

染めてない黒い髪を後ろで束ねてる。

お洒落というより機能性重視な服装は

綺麗とか可愛さとは無縁だ。

あーー…これくらいの人なら

緊張しなくて済むのにな。失礼だけど。

JK「(どうしよう……)」

1番誰とでも仲良くなれるテヒョニヒョンに

コツなんて聞いてもあまり参考にならないし

他のヒョン達は優しく笑って流すか

最早俺の延々と続く悩みを無視するかのニ択だ。

携帯で話題とか調べたり

俺なりに必死にやってるけど、憂鬱だ。

俺の相手だけ女装したメンバーじゃダメなんだろうか。

JK「(身長的にユンギヒョンかジミニヒョン…？)」

ふっと本気で考え込むと

急にガコンッ！！と音がしてエレベーター内が揺れた。

えっ……なに？

JK「事故…ですか？」

「エレベーターが止まったみたいですね」

JK「えっ」

そんなことある？このタイミングで？

「すぐに復旧しますよ。緊急ボタンは繋がりませんけど」

JK「それフラグじゃないですか」

カチカチとボタンを押すスタッフは

マスクと眼鏡で顔が覆われてて表情が見えない。

だけど冷静なのは伝わってくるから

俺も焦らずその場で待機する。

携帯持っててよかった。

時間潰せるし。

JK「…………」

ちら、とエレベーターの天井を見上げる。

天井を開けてこの中から脱出するのは

ドラマとか映画とかでよく見るけど

正直、その先ってどうすればいいんだろう。

まぁ結局危ないことはしない方がいい。

JK「…………」

何となくスタッフの人を見るけど

本当に顔も、何ならボディラインすらわからない。

だけど何も話さないでくれるから有難い。

下手に色々話さなくていいから、沈黙が心地いい。

…こういう人が相手なら楽なんだけど。

はぁ、と溜息を吐き出しながら

その場に座り込むと。

「…体調が優れないんですか？」

凛とした声が不意に俺に向けられた。