一本の花 ページ2
桜が舞うこの季節。
掲示板に貼り出された新しいクラスを見て、喜んでいる子。
項垂れている子。
それをアタシは屋上から一人で眺める。
一年はあっという間に過ぎ去り、高校生活も残すところあと二年。
それが終われば、この学校ともお別れだ。
特に何もないまま。
それでも
『寒っ、』
四月はまだやっぱり冷えるな。
ブレザー着てくればよかった。
?「何をしている?!」
『(ビクッ)』
突然聞こえた大声に振り向くと、宍色の髪の男子がいた。
しかもめちゃくちゃアタシを睨んでる。
何故?(困惑)
?「やめろ!そんなことをしても何の意味もない!!」
そう言って駆け寄ってくる男子。
何が何だかわからないアタシ。
え、ホントに何?(再び困惑)
その時、冷たい風が吹き付けた。
それも割と強めの。
『あ、』
?「危ない!!」
おかげで見事にバランスを崩す。
足元の地面はなくなり、身体は重力に従って下へ傾いていく。
そうだ、アタシ柵を乗り越えてたんだった。
落ちる、、、!
?「アンタ、要らない。」
え、?
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作者名:哀川零 | 作成日時:2022年10月11日 23時