“ お兄ちゃん ” って呼ばなきゃだめですか？《緑》

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深澤先輩とLINEしてたら不思議と心が落ち着いていく。


鬱々とした気持ちもいつの間にか晴れて、クスっと笑ったりもできたし、蓮のこともちゃんと向き合って考えてみよう、と思って蓮からのLINEにもそう返信できた。



由香への連絡は、長くなりそうだからお風呂に入ってから。




電話していい？って聞いたら、すぐに由香からかかってきた。



由香「もう遅い！待ってたのに！」

「ごめん、ごめん。由香と話したら長くなりそうだったから先にお風呂入ってきた。」

由香「まぁいいけど。帰り大丈夫だった？」

「うん。改めて告白されたけど、あとは普通かな。」

由香「そっか。Aはさ、蓮の気持ち薄々気付いてたじゃん？」

「うん、」

由香「それから蓮を意識しちゃう、みたいなことはなかったの？」

「うーん… 全くないってわけではなかったと思う。ドキッとしたこともあるし、かっこいいな、って思ったこともある。」

由香「えっ！いつ！？」

「今日だって浴衣姿かっこいいと思ったよ？でもさ、私恋愛経験なさすぎて、恋愛感情の基準がわかんないんだよね…」

由香「あーね。」

「男子と接する機会もそんなになかったから、普通に亮平先輩に頭撫でられてもドキドキするし。」

由香「阿部先輩に頭撫でられる、とかパワーワードすぎ笑」

「お兄ちゃんって感覚もわかんないし笑」

由香「まぁ、この数週間で色々起こりすぎだもんね。」

「うん、笑 だから蓮のことも、もう少し時間かけてちゃんと向き合って考えてみようと思ってる」

由香「うん、それがいいよ。蓮だって今日のことは想定外の出来事だっただろうし、その方が蓮も嬉しいと思う。」

「うん。」



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