“ お兄ちゃん ” って呼ばなきゃだめですか？《緑》

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部屋に戻って部屋着に着替えたら由香に電話



由香「もしもーし。どしたー？」

「あのさ、ちょっと相談？っていうか…」

由香「うん」

「補習のあと、蓮と遊んだんだけど…なんか今日の蓮、ずっと変でさ。纏った空気が甘いって言うか… そうかと思ったらすぐ不機嫌な顔するし、深澤先輩と渡辺先輩はダメってしつこいくらいに言われたり、帰りもずっと手繋がれてたり。…あれ？ってなって。」

由香「気づくの遅っ！！笑」

「え、やっぱりそういう感じ？ていうか、今までそんな素振りあった？？」

由香「まぁ、蓮も焦ったんじゃない？今までAの周りに男って自分たちくらいしかいなかったじゃん？」

「うん」

由香「それが急にあの阿部先輩の妹になってさ、その周りには人気者の先輩達がいるわけじゃん？」

「うん」

由香「そしたら必然的に、その人達とAが仲良くなるのは目に見えてるし、もしかしたらその中の誰かと…ってこともありえるでしょ？」

「今のところないけど…」

由香「バカだねぇ。恋なんてね、いつ始まるかわかんないの！今日はなくても明日あるかもしれないものなの！」

「そっか…」

由香「でも蓮に告白されたわけじゃないんでしょ？」

「うん」

由香「じゃあそんなに深く考えなくていいよ。」

「そうだよね！勘違いかもしれないし！」

由香「勘違いじゃないけどね笑」

「ちょ、由香〜」

由香「どうせ明日も蓮と一緒なんでしょ？頑張って〜！」

「もうっ、他人事だからって面白がってるー！」

由香「ごめんごめん笑 」

「夏休み一緒に遊んでくれなきゃ許さないから！」

由香「初めからそのつもりだよ〜！笑」

「じゃあまた近いうちに予定立てよ！」

由香「うん！じゃあね〜」



電話を切って、蓮の事はあまり深く考えないようにして今日の課題に取り組んだ。



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