前寮長はイカれたウサギでした３【ツイステ】 (ページ48)

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「そもそも、海の中までどうやって行くつもりなんスか？」

ラギーがそう問いかけると、ユウが魔法薬の入った瓶を取り出す。

「アイツら、水の中で呼吸が出来る魔法薬をくれたんだゾ」

「効き目のほどはわからねぇけどな」

『彼がくれたものなら、効き目は間違いないはずさ。安心していいと思うがね』

「確かに。あの人のプライド的に、せこい魔法薬を掴ませてくるとは思えないし」

『おや、それは体験談かい？』

「やめてくださいッス」

ラギーは目を逸らしながらそう言う。

「……ふぅん。なら、さっさと行動起こせばいいじゃねぇか。

時は金なり、だぜ」

「ふなっ！そうだ、ユウ。

早くアトランティカ記念博物館に出かけるんだゾ！」

「そうだな。たった３日しかないんだ。のんびりしてられねぇ」

「エースとデュースも道連れだ。いざ出発！」

そう言って行こうとするユウたちをAは最後に呼び止める。

『待ちたまえ。無謀なアリスたち。

私から１つ助言をしよう。なに、イモムシの戯言だと思って聞くといい』

Aがそう言うとユウとグリムとジャックは足を止める。

『”トゥイードルディーとトゥイードルダムには気を付けろ”。

……彼らは親切を装っているが、君たちの邪魔をする厄介な存在だ。

行く手を阻まれないことを祈るよ』

「えっと、つまり……？」

「邪魔が入るかも知れねーから、気を付けろってことだろ」

「回りくどい言い方するんじゃねーんだゾ。

それじゃ、行ってくるんだゾー！」

『あぁ、気を付けてね、アリスたち』

そう言ってユウたちは去って行ってしまった。