前寮長はイカれたウサギでした３【ツイステ】 (ページ46)

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それからAはユウからアズールとの契約について話を聞いていた。

『昨日もエースくんとデュースくんから聞いたけど、本気でアズールくんと契約した子たちを自由にするために取引したんだねぇ。

わかっちゃいたけど、君って救いようがないほどのお人好しだな～』

「おかげで俺の部屋が狭くなっただろうが」

レオナは不機嫌そうに肉にかじりつく。

「ま、アズールくんのテスト対策ノートはスゴいって噂ッスからね。

欲しくなるのもわからなくもないッス」

『良い物はいくらあってもまだ足りない……これぞまさに真実だね』

「そういえば、３人とも今回の試験でアズールとは取引しなかったんスね。

レオナ先輩とか一番楽したがりそうだし、A先輩も何だかんだ適当なところあるのに……

あっ、いや、なんでもないっス」

ジャックはそう言うとすぐに口を閉ざす。

『ハハハ！君の意見はごもっともさジャックくん！

そりゃ私だってできることなら楽して良い点を取りたいけどね、さすがに彼と取引するのはもうこりごりさ』

「背に腹は変えられなくて取引したことはあるが……毎度ロクな条件じゃねぇからな」

「確かに、進んで力を借りたい相手じゃないッスよね。

ちょっと無茶なお願いもホイっと叶えてくれるし、実力がある魔法士なのは確かなんスけど」

Aやレオナは、苦い顔をしてアズールと取引した時のことを思い出すかのようにそう言った。