前寮長はイカれたウサギでした３【ツイステ】 (ページ17)

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悲痛な咆哮と共に黒いオーラに包まれたレオナ。

空模様は暗くなり、肌を刺すような空気が漂う。

すると、リドルの時同様、レオナの姿は変化し、背後には巨大なバケモノがいた。

「なんだ、ありゃぁ…！？

レオナ先輩の身体から、でけぇ影が！」

「あれは……ブロットの化身！」

「アイツ、リドルみてぇに闇堕ちバーサーカー状態になっちまったのか！？」

レオナは理性を失ったライオンのように吠えている。

「くっ……立てる者は自力で待避！

エース、デュースは怪我人を連れて外へ！

リリア先輩、先生たちに救援を頼みます！」

「「はい！」」

「あいわかった。しばし持ちこたえよ」

そう言ってその場に残るはわずか少数となった。

「うぇ～、なんでこんな怖い目ばっかあうの？

オレ、こういうの向いてないんだけど！」

『全く以て同意見さ。か弱いウサギに獰猛なライオンの相手をしろだなんて』

Aとケイトが、オーバーブロットしたレオナを前に愚痴をこぼす。

「怖いなら逃げてもかまいませんよ」

リドルはそう言ってAの前に立ちレオナの方をジッと見つめる。

Aはそんなリドルの後ろ姿を見て小さく微笑んだ。

『やれやれ。我らが女王は実に頼りがいがある。

お供致しますよ、寮長殿』

「！……えぇ、お願いします」

Aはマジカルペンを手にリドルの横に立った。

「よくわからねぇが、レオナ先輩をぶん殴って正気に戻せばいいんだな？」

「オ……オレも手伝うッス……ゴホッ……

あそこまで言われて寝てられるかってんだ……」

そう言ってラギーも起き上がり加勢する。

「ハイエナ風情が俺に刃向かおうってのか？

ハハハハハ……笑えねえ冗談だ。

全員明日の朝日は拝めないと思え！」

そして、レオナとの死闘が始まってしまった。