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「レオナ先輩……俺は……俺は!

あんたに憧れてこの学園を目指した!

俺の憧れたあんたは、どこにいっちまったんだ!?」


「勝手に俺に夢みてんじゃねぇ……うぜぇな……」


『ハハハ!こう見ると、サバンナのライオン様も、飼い慣らされたサーカスの猛獣同然だねぇ』


「……なんだと?」


『見るに堪えない……という意味さ。

謹慎部屋に入って、少し頭を冷すといいよ』






Aがレオナに向けそう言い放ち、手を伸ばせばいつでも殴れるだろう至近距離から2人は睨み合う。






「……お前らになにがわかる?兄貴みてぇに俺に説教たれてんじゃねェよ……」






Aの煽りに対し、手を出してこないレオナにAは目を細める。






「フン。お主のような男には、王冠よりその首輪が似合いじゃ。

サバンナの王者のライオンが聞いて呆れるわ」


「……あぁッ!?」






レオナはAの背後から聞こえるリリアの言葉に顔をしかめる。






「お主は持って生まれた才や順序のせいで王になれぬと嘆いておるようだが……

報われぬからと怠惰に生き、思惑が外れれば臣下に当たり散らすその狭量さ。

その程度の器で王になろうなどと……

我らが王、マレウスと張り合おうなどと、笑わせる。


たとえマレウスを倒してとて、その腐った心根を捨てぬ限り……

お主は真の王にはなれんだろうよ!」






リリアがそう言えば、レオナは何故か自虐的な笑みを漏らす。






「は、はは……アァ、そうだな。そうだろうとも。

お前の言うとおりだ……はははは!」


『?』


「俺は絶対に王になれない……

どれだけ努力しようがなァ…………!」






その時だった。レオナを中心に辺りの地面や大気が震え始めた。

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ただの通行人さん(プロフ) - 一気見しました!更新頑張ってください! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 7385924750 (このIDを非表示/違反報告)
ぎむれっと。(プロフ) - 一気に読んで来ちゃいました更新頑張ってください! (2021年3月1日 15時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆 #アダマリLOVE(プロフ) - 続編おめです!!!これからも更新頑張ってください!! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 1d165f129a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年2月26日 19時

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