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その後、無事にマジカルシフト大会が開催された。
大会は非常に盛り上がり、被害者たちは宣言通りサバナクロー寮生たちに容赦なく仕返しをしていた。
そして大会の結果、トーナメントにて、惜しくも、得失点差でサバナクローに負けハーツラビュルは3位。
1位は例年通り、ディアソムニアの圧勝だったという。
その後、試合も終わり、皆が片付けに入った頃、Aはコロシアムの外で人と会っていた。
『…………来ていたんですね、父さん』
Aが話しかけたのは、同じようなウサギの耳を生やした壮年の男性。
その男性こそが、Aの実の父親だった。
「息子よ。お前の活躍、しっかりと見ていたぞ。
怪我はしていないか?ちゃんと毎日ご飯は食べているのか?」
『心配しすぎですよ父さん。そんなんだから、母さんに呆れられるんです』
「うぐ……それは言わんでくれ……」
気弱で心配症な父。どう見ても正反対の性格の親子だった。
『それじゃあ、僕は学友のところに戻ります。
母さんによろしくお伝えください』
「あ、あぁわかった。……ちゃんと毛布をきて寝るんだぞ〜!」
『はいはい』
Aはそう言うと、後ろ手に手を振って父親と別れた。
「おや、マクトウィスプくん。今誰かとお話していましたか?」
学園長と途中で鉢合わせするA。
Aは父親と話した時とは違い、笑顔で答えた。
『……いいえ?ただの私の独り言です。
では私は、級友の無様な姿でも見てから寮へ帰るとしましょうかね〜♪』
Aはそう言うとスキップをしながら保健室へと向かった。
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ただの通行人さん(プロフ) - 一気見しました!更新頑張ってください! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 7385924750 (このIDを非表示/違反報告)
ぎむれっと。(プロフ) - 一気に読んで来ちゃいました更新頑張ってください! (2021年3月1日 15時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆 #アダマリLOVE(プロフ) - 続編おめです!!!これからも更新頑張ってください!! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 1d165f129a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年2月26日 19時