モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ10)

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「では、僭越ながら当店をご利用いただくための諸注意をさせていただきます。

『モストロ・ラウンジ』は紳士の社交場。他寮との揉め事はご法度です。

ここでは、どの寮の生徒もオクタヴィネルのルールに従ってもらいます。

ルールを守って楽しくラウンジをご利用くださいね。

さて……お客様、本日のご用件は？」

「支配人とお話がしたいです」

ユウは緊張して声が震えながらも、ハッキリとそう答えた。

ジェイドとフロイドはそれに口角を不適に吊り上げる。

「ふふふ……かしこまりました。

今、支配人は別のお客様のご相談を受けておりまして。

しばらく店内でお待ちいただけますか？

ああ、そうそう。当店はワンドリンク制です。必ずなにか１杯ご注文くださいね。

イソギンチャクさん。こちらオーダーお願いします」

ジェイドの後ろを見れば、エースとデュースがホールの仕事をしている真っ最中なのか、手に持つトレーにはドリンクが乗っている。

「悪いが、ドリンクを運ぶのが先だ」

「混んでるんだし、注文くらいアンタが取れっての！

なんでもかんでもオレらにやらせてのんびりしやがって」

「イソギンチャクの分際で、口答えとは良い度胸ですね」

ジェイドはそう言うと、エースとデュースのイソギンチャクを鷲づかみし引っ張りあげた。