モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ8)

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「さて、話を戻しますが。

もしかしてユウさんのお悩みは……このおバカなイソギンチャクたちについてではありませんか？」

「もしかして、なんてよく言うぜ。ニヤニヤしやがって」

ユウの横にいるジャックは目を鋭く光らせジェイドを警戒している。

「なに、コイツ？ツンツンしててウニみたい」

「なっ……ウニじゃねぇ！オオカミだ！」

ジェイドはジャックを無視しユウに目線を向け話を続ける。

「もしユウさんのお悩みがイソギンチャクたちについてなら……

直接アズールに相談するのが一番だと思いますよ」

「なんだと？」

「アズールはグレート・セブンの海の魔女のように、とても慈悲深いお方。

きっと貴方の悩みを聞いてくれるでしょう」

「そうそう。アズールはどんな悩みも解決してくれるよ。例えば……

そこにいるイソギンチャクたちを自由にしたい、なんて願いでも」

「「えっ！！！！」」

フロイドの言葉にいち早く反応するエース、デュース、グリム。

「もちろん。タダで……というわけにはいきませんが」

「チッ、それが本題か。ユウにもアイツと契約させようってんだな」

「そんなに牙を剥き出さないで。陸の生き物は獰猛ですねぇ」

「オレたちは親切で教えてあげてるだけだよ。

ねぇ、ジェイド」

「ええフロイド。僕たち、悩みを抱える可哀想な人を放っておけないタチでして」

貼り付けたような笑みはどこか人工的で、それが怪しさを増幅させる。

「もし、この話しに興味がおありなら、夜９時過ぎに『モストロ・ラウンジ』へおいでください。

美味しいお茶を用意してお待ちしています」

「待ってるねぇ、小エビちゃん」

ジェイドとフロイドはそう言うと、ユウの横を通り過ぎて乾いた笑みだけ残し去って行った。