モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ6)

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昼頃になり、二度寝をしていたアビスがようやく起きてきた。

ラウンジでは昼休憩中なのか、イソギンチャクを生やした生徒たちが店の準備をしている。

そんなイソギンチャクたちを横目に、アビスはカウンターで食器を拭いているアゼルのもとへ行く。

『おはよ～……』

「もう昼よ。お昼は食べたの？」

『ん～まだぁ……

この前アゼルが賄いで作ってくれたチーズリゾットだっけ？あれが食べたいな～』

「もう、仕方がないわねっ♪」

甘え上手のアビスにそう頼まれては、アゼルは言うことを聞くしかなくなる。

カウンター席に座って待っていれば、アゼルが調理したリゾットを持って戻ってくる。

「はい、どうぞ」

『わぁ～い♪いただきま～す』

火傷をしないようにリゾットを冷ましながら食べている姿を、アゼルはニコニコと間近で見守る。

『……なに？見られてっと食べづらいんだけど』

「いや、やっぱりアビスは可愛いな～と思って♡」

『……あはっ、知ってるぅ～』

機嫌良く笑いながら話す二人の方から漂うチーズリゾットの匂いに、イソギンチャクたちは腹を鳴らしながら仕事をするしかなかった。

「そういえば、今頃兄さんたちはあの女を言いくるめてる頃かしら」

『あー……まぁジェイドとフロイドのことだし、上手いこと連れてくるっしょ』

「釈然としないわね……」