モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ4)

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「な、なにが起きたんだ……？」

その光景を一部始終見ていたデュースからしても何が起きたのかわからず、ただ、殴り掛かろうとした男がいきなり戦意を喪失したかのようだった。

アビスは目の前で座り込んだ者に近づくと、ヒールの高い靴でその者を足裏で蹴り飛ばした。

当然、周りの者達はそれを見て驚く。

「うっ……」

「なにすんだ！？」

「おいっ！大丈夫かよ？……って、あれ？」

蹴り飛ばされたにも拘わらず、その者は痛がる素振りを見せるだけで反撃しようとする様子は一切ない。

それを見ておかしいと感じたのも束の間、アビスがそれを見て悪魔のように大笑いしていた。

『アハハハハ！！何言っても無駄だよぉ～？

だってそいつぅ、抵抗する気力が一切なくなっちゃったんだからぁ～』

「もうアビスったら、すぐ言っちゃったら面白くないじゃない」

横で大笑いしているアビスを横目に、アゼルはやれやれと肩をすぼめる。

「どういうことなんだ？何をした？」

デュースがそう問いかけると、アビスは振り返る。

『あたしのユニーク魔法だよ。相手の敵対心や闘争心を奪っちゃうの～』

「すごいでしょ♪」と無邪気な子どもようにそう言う姿が、酷く恐ろしく感じた。