モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ30)

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「ふなぁ”！？もう見つかっちまったんだゾ～！」

「チッ！こうなったら……」

マジカルペンを握ろうと手をかけた瞬間、アゼルが掌をユウたちに向け首を横に振った。

「落ち着きなさいよ。私たちは貴方たちとは戦わないわ」

そんな言葉を信用できるはずもなかったが、敵意の感じられない２人の様子に困惑してしまう。

「ど、どういうことだっ」

「そのままの意味よ。

勿論、ここで貴方たちと会ったことも、これから貴方たちがするであろうことも、私たちは見なかったことにしてあげる」

「は……はぁ！？どういう風の吹き回しなんだゾ！？」

敵意よりも困惑が勝り、ついには無意識に戦闘態勢を解いてしまう。

それを見て安心したのか、アゼルは小さく微笑んだ。

「貴方たちに酷いことをした私たちのことなんて信用できないでしょうけど、それにはちゃんとした理由があったのよ」

「理由……？」

「えぇ。実は、私たち姉妹は……兄さんとアズールさんに無理やりここで働かされているの。

貴方たちと同じように、契約書にサインをしてしまったばかりにね」

「「え……ええええぇぇぇぇ！？」」

突然のアゼルの話しに驚きの声をあげる。

寮内の水槽のガラスが、少し揺れたような気がするほどだった。