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その翌日。
ユウたち一行は早速朝からアトランティカ記念博物館へ向かうため、闇の鏡を通って珊瑚の海へとやってきた。
遠目にアトランティカ記念博物館が見え、入り口付近などには人魚の警備員が多くいるのを確認する。
「わぁ〜、この世界には本当に人魚が存在するんだね」
「ユウのいた世界にはいなかったの？」
「うん。お伽噺の世界の存在だったから、なんだか感激だなぁ〜」
人魚をマジマジと見ていると、ユウたちの頭上に黒い大きな影が通りすぎた。
「あ〜〜〜〜♡
きたきた、小エビちゃんたち」
「ごきげんよう、みなさん。
いかがです？海底の世界は」
「この声は……そっくり兄弟！」
「正解で〜す」
声のする方へと振り返ると、そこにはジェイドとフロイドの姿が。
だが、いつも学園で見ている姿ではなく、足は魚の尾ヒレのような形状になり、明らかに人外の皮膚の色をしている。
先ほど見た人魚とは違い、魚類に近い様相に驚く。
「あ、あんたらなんだその姿は！？」
「なにって、”いつもの姿”だけど？
だってオレたち、人魚だもん」
「学園にいるときは、２本足だったはずじゃ……」
「地上にいる時は魔法薬で姿を変えてるんです。
この尾ヒレでは陸を歩けませんからね」
ジェイドとフロイドの尾ヒレがゆらゆらと揺らめく。
「ってか、めちゃくちゃ長っ！
身長……いや、全長何メートル！？」
「ウミヘビかなにかか！？」
「残念、ウツボでぇす」
その時、再びユウたちの頭上に長い影が通る。
嫌な予感がして振り返ると、案の定そこにはアビスとアゼルの姿もあった。
『やっほ〜♪』
「ようこそ、珊瑚の海へ……♪」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年8月24日 2時
