モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ12)

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「ふー、やっと客足が落ち着いてきたな」

「うんうん、かなりいい感じに捌けたじゃん♪

手伝ってくれてありがとねぇ、小エビちゃんたち」

「あの……そういえば、あの子たちってここで働いてるんですよね？」

ユウがフロイドにそう問いかければ、フロイドは「あー」と声を漏らす。

「うちのチビちゃんたちなら、アズールと一緒にいるんじゃね」

「妹たちは、支配人にVIPルームにご案内するお客様の接待を任されているんです」

「そう、なんですね」

ユウはあの二人がいないことに、少しだけ安心感を覚える。

あの二人と話すたびに、女の勘のようなものが不穏なサインを送ってくるのだ。

その時、静かで落ち着いた空間にパチパチと手を打つ音が響いた。

「あれだけの混雑を捌ききるとは、見事なヘルプです」

『あ～、来てくれたんだぁ～』

「こんばんは、ユウちゃん♪」

そこには支配人のアズールがおり、アズールの後ろにはアビスとアゼルの姿もあった。

「お！アビスちゃんだ！」

「アゼルちゃ～ん！」

客達が口々にアビスとアゼルの名を呼びかけるたびに、笑顔で手を振ったりしているのを見て、『モストロ・シスターズ』がどれほどこの店で人気なのかが伝わる。

「大変お待たせ致しました。VIPルームの準備ができましたので、どうぞこちらへ。

アビス、アゼル。お客様にお茶のご用意を」

『「かしこまりました……♪」』