モストロ・シスターズでぇす２【ツイステ】 (ページ2)

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５２　本編ページ2

アズールと契約した者達がイソギンチャクにされた翌日。

朝から『モストロ・ラウンジ』に呼び出され、掃除や仕込みをしているイソギンチャクたちを横目に、大あくびをしながらようやく起きてきたアビスとアゼル。

『ふわぁ～……おはよ～』

「朝から精が出ますね。ご苦労様です」

頭のイソギンチャクを揺らしながら、恨めしい顔でアビスとアゼルを見ている。

「俺らはこんな朝からやってんのに、従業員のお前らは随分と遅い出勤だな？」

「というか……こんなこと普通は俺らがやる必要なんかねーだろ」

イソギンチャクたちは掃除をしていた箒などを床に放り出すと、アビスとアゼルの周りを囲むようにして詰め寄ってくる。

それを見ていたデュースが流石にマズいと思い止めに入った。

「女子二人に寄ってたかって、なにしようとしてるんだっ」

「うるせぇな。

昨日はリーチ兄弟とアズールにしてやられたが、今そいつらはここにはいないわけだしなぁ。

どうせ、お兄ちゃんたちに守ってもらわなかったら何にもできねぇんだろ？」

「昨日も、アズールの後ろで守られてるだけで何もしてこなかったしなァ？」

「ほら、痛い目みたくなかったら、さっさと掃除しろよ」

イソギンチャクたちがアビスとアゼルを凄んで脅してくるが、アビスとアゼルは冷ややかな意地の悪い微笑みを口に浮かべる。

そして、馬鹿にしたように鼻で笑った。