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１ヶ月が経過したある日。
賢者の島の魔法士養成学校、ナイトレイブンカレッジにある学内カフェ『モストロ・ラウンジ』では、アズールが従業員たちをオープン前のラウンジに集めた。
何故集められたのか皆目見当がつかない従業員たちは、支配人が来るのをただ待っていた。
しばらくして、アズールがリーチ兄弟を引き連れやってきた。
「お待たせ致しました、従業員の皆さん。
本日集まっていただいたのは、新たに従業員を迎えることになったためです」
アズールがただの従業員増加のために全員を集めたことに不審感を抱く従業員たち。
「新しい従業員ってことは……大量解雇とか？」
「そんないきなり……」
「支配人がわざわざ集会を開くほどの従業員ってことか……？」
ざわつき始める従業員たちを、アズールの背後に立つリーチ兄弟が威圧感で黙らせる。
「ゴホン。皆さん、気になっていることでしょうし、早速紹介しましょうか。
２人とも、どうぞこちらへ」
『「は〜い♪」』
男子校では聞き慣れない、可愛らしく元気な、そしてどこか色気のある高い声が聞こえ、従業員たちの心拍数がほんの少し上昇する。
カツカツと２つのヒール音が聞こえ、アズールの横に立った２人のそっくりな女性に釘付けになる。
「２人とも、手短に挨拶を」
『アビスで〜す』
「アゼルです。私たち……」
『「モストロ・シスターズで〜すっ♪」』
可愛くて美人な女性従業員の登場で湧く従業員たち。
だが、ふと気付く。
「「(いや……どう見てもリーチの妹だろ！？)」」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年7月22日 15時
