モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ48)

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グリムのその言葉にハッとなる生徒たち。

全員がその無謀な賭けに出ようとしているのを、馬鹿にしたように鼻で笑うアビスとアゼル。

「言われてみれば……」

「得意魔法がないとはいえ、こっちは人数がいるんだ！」

「相手は寮長と弱そうな女二人だけだ！やっちまえ！」

聞き捨てならないことを言われてもなお、アビスとアゼルは嘲笑うような表情を絶やすことはない。

「これだから陸の男って……」

『バカしかいねぇの』

「やれやれ……あまり手荒な真似はしたくないんですがね。

アビス、アゼル、少し下がっていなさい。

……ジェイド、フロイド」

アビスとアゼルを後ろへと下げると、ジェイドとフロイドが前に出てくる。

「少し遊んであげなさい」

「かしこまりました」

「コイツら全員絞めていいの？あはっ、やった～」

自分よりも力が劣るであろうアビスとアゼルと戦うつもりだった者達は、ジェイドとフロイドが出てきたことにより動きが止まってしまう。

そして、あれほどの数がいたにも関わらず、ジェイドとフロイドとアズールの３人により、全員倒されてしまう。

誰一人として、そこから反撃しようとする者はいなく、あっけない幕切れに傍観していたアビスとアゼルも残念そうな声をあげる。

『あ～あ、もう終わり？』

「仕方が無いわよ。アズールさんと兄さんたちとじゃ……格が違いすぎるもの」