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アズールの誘いで、アズール宅である珊瑚の海でも有名なリストランテで食事をすることになったリーチ家。
親と子でテーブルを分けて座り、それぞれが近況の報告だったり、漫談を楽しむ。
アビスとアゼルはアズールの両横に真っ先に座り、楽しげに話をしている。
「ナイトレイブンカレッジって楽しそうなところですね〜」
『あたしも行きたかったなぁ。
そしたらアズールさんとずっと一緒にいられるのに』
「ふふ……そんなことを言ったら、貴女たちの兄が哀しみますよ」
アズールと姉妹の前には、退屈そうに頬杖をついているフロイドと、黙々と好物のタコのカルパッチョを食べているジェイド。
久々に会った妹たちがアズールばかりに構うのが面白くないのか、２人ともあからさまに拗ねている。
それを見てアズールは楽しげに笑った。
すると、ジェイドとフロイドが突然声をあげた。
「はぁ〜あ。こんなことなら帰ってくるんじゃなかったなぁ〜」
「そうですね。可愛い妹たちにも蔑ろにされ……お兄ちゃんたちはとても悲しいです」
「しくしく」と泣き真似をするジェイドとフロイドを無視していると、アズールもそれに乗っかり始めた。
「そうですか……。
この時期は流氷もあって帰宅が困難ということもわかりましたし、来年からは僕たちはサマーホリデーのみに帰省するということで＿＿＿＿＿」
『「ダーメー！！！」』
必死にアズールの腕にしがみついて猛反対する姉妹を見て、兄たちは「勝った」と小さくほくそ笑んだ。
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年7月22日 15時
