モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ40)

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期末テスト当日。

寮内に誰もいなくなったタイミングで目を覚ましたアビスとアゼルは、巨大水槽に入り話をしていた。

二人の秘密の会談場所であり、水の中ならば魚以外に誰にも聞かれることはない。

『チッ……あの女、思ったより警戒心強くてメンドイね』

「えぇ……案外、私たちが思っている以上にバカではないのかしら」

『周りの小魚共は簡単に堕とせたのにね～

イソギンチャクとしてこき使えるのが楽しみ♪』

アビスはそう言いながら退屈そうに、その辺で泳いでいたフグを膨らませ尾ビレで弄んでいる。

しかし、アゼルは納得のいかない表情を浮かべたままだ。

「どうすればあの女をアズールさんと契約させられるかしら……」

『テスト対策ノートじゃもう釣れないしねぇ～

もう取り繕うのやめてさぁ、無理やりにでも連れて来ちゃえば？』

「できるならそうしてるわよ。

せめて、あの女から動いてくれれば……」

その時、水槽をコンコンと誰かが叩く音がして振り返ると、そこにはテストを終え寮に戻って来たアズールの姿があった。

上を指刺し、「上がってきなさい」と催促されると、アビスとアゼルはそれに大人しく従い水槽を出た。

制服に着替えアズールのもとへ行くと、そのままVIPルームに通された。

話の内容は、当然監督生のことについてだった。