モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ39)

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『……そっかぁ。ざ～んねん』

「相談ごとがあればいつでも言ってね？

じゃあアビス、ラウンジに戻りましょう」

『は～い。じゃあね、ユウちゃんとー……小魚くんたち』

アビスとアゼルがいなくなると、妙な緊張感がとけユウは一息つく。

「ふぅ……私たちも教室に戻ろっか」

「だな～

…………あっ、ちょっと先行っててくんね？食堂に忘れ物したっぽい」

「仕方が無いなぁ。遅刻しちゃダメだからねっ？」

片頬を膨らませながらエースを小突くと、ユウはデュースとグリムと共に教室へ向かった。

それを見送ると、エースは急ぎ足でアビスとアゼルが歩いて行った方へ向かう。

アビスとアゼルの後ろ姿を見つけると、エースは二人を呼び止めた。

「ねぇ！待って！」

『「なぁ～に？」』

待っていましたと言わんばかりに同時に振り返る様は、さすが双子だと言えるほどに息ピッタリ。

エースは立ち止った二人に、先ほどの話を持ちかけた。

「さっきの話し、詳しく聞かせてほしいんだけど」

エースがそう言うと、アビスとアゼルは目を細め笑みを浮かべると、エースの両隣に立ち誘惑するかのように肩に手を置きそっと耳打ちした。

「今日の放課後……」

『『モストロ・ラウンジ』で待ってるね……♪』

「！？」

気付けば二人はエースから離れており、「フフフ……♪」と笑い声を残しご機嫌な様子で帰って行った。

「～～～～っ……小悪魔かよっ」

肩に残る手の感触と、脳に直接響くような囁き声を思いだしエースは耳まで紅潮していた。