モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ37)

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翌日。

昼食を大食堂で済ませたユウたちは、次の授業まで中庭で休憩していた。

「お腹いっぱいなんだゾ～」

「お前オレの分まで食いやがってよ」

「美味かったんだゾ！」

「ちったぁ反省しろ！」

エースとグリムのやりとりを微笑ましげに見ていると、中庭から見える廊下にアビスとアゼルがいるのを見かけた。

話し声は聞こえないが、誰かと話をしている様子だった。

「アビスちゃんじゃん」

「アゼルさんもっ」

その時、ユウたちに気付いたのか、話し終えたアビスとアゼルはユウたちの方へ近づいてくる。

無意識に背筋を伸ばし、前髪や襟を正しているエースとデュースを見て、ユウは少し呆れた顔になる。

そしてアビスとアゼルが昨日と変わらない笑みで話しかけてきた。

「こんにちは♪」

『昨日ぶりだねぇ』

二人の笑みはユウの方へ向けられ、ユウも「どうも」と軽くお辞儀する。

「二人とも、それ寮服？」

「やっぱり、オクタヴィネル寮生だったのか」

給仕用の制服を見てエースとデュースはそう言う。

『あーこれぇ？あたしたちこの学園の生徒じゃないよ？』

「え？そうなのか？」

「えぇ。知り合いがここの学内カフェを経営してて、そこでウエイトレスをしてるの。

『モストロ・シスターズ』って聞いたことない？」

アゼルがその名を言うと、知らないようで全員首をかしげた。