モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ32)

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数分前のこと。

ラウンジの掃除をするため、兄たちの体操着を借りてモップをかけるアビスとアゼル。

アビスはジェイドの体操着を、アゼルはフロイドの体操着を折り曲げて着ている。

勿論、兄たちには何の許可もとっていない。

「汚れてもいい服でしなさいって言われたけど、私たちそんな服持ってないしね」

『てゆーか、ジェイドの体操服から草の匂いすんだけど……』

兄たちの服はアビスとアゼルにとっては大きく、袖も裾も折り曲げないといけない。

その折り曲げられて露わになった腕や足を見て、一緒に掃除をしている寮生たちの心はドギマギしっぱなしだ。

「アビスちゃんの腕ほっそ～……」

「アゼルさん、改めてスタイル抜群だなぁ……」

寮生達はアビスとアゼルを横目で見るのに忙しく、手が止まっている者もほとんどだ。

そんな寮生達に兄たちの制裁がくだる。

「貴方達、手が止まっているようですが？」

「開店までに間に合わなかったヤツはぁ、オレがまとめてギューッてしちゃうから。

オラ、さっさと手ェ動かせよ」

「「は、はいっ！！」」

寮生達はさっさと掃除道具を持ってリーチ兄弟から逃げるように蜘蛛の子散らして去って行った。