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『お帰りなさいアズールさん♡』
「お久しぶりでぇす♪」
「あ、あぁ……久し振りですね、元気にしてましたか？」
『「はい！」』
尾ヒレをゆらゆらと媚びるように揺らしながら、片腕ずつアズールにしがみつく妹たち。
兄たちが帰ってきた時とは大きく違う反応に、異議を申し立てる。
「アズールとオレらとの反応に差がありすぎじゃねーの！？」
「こちらはお土産も持って帰ってきてあげたというのに……」
『うるさ……あんなの、お土産とは言わないし』
「ねぇ聞いてくださいよアズールさん！
あのクソ、毒きのこなんて持って帰ってきたんですよ？」
そう言われると、アズールは白い目でジェイドの方を見る。
「だからあれほどやめておけと言ったんです。
年頃の女性には……こういったモノのほうが喜ばれますよ」
アズールはそう言うと、アビスとアゼルに１つずつ箱を渡した。
２人は同時に箱を開けると、箱の中身は小振りなリボンの髪留めだった。
『え〜可愛い〜！』
「さっすがアズールさん！アンタたちも見習いなさいよね」
髪留めを貰い、おろしていた髪の毛を結い上げ、結び目にその髪留めをつけ、お互いに見せ合って喜んでいる。
「……アズール、あんなのいつ買ったの？」
「ふふ、事前にリサーチしてネットで購入し、自宅に届くようにしていたんですよ。
彼女たちと仲良くしておいて損はありませんから」
「うわ…それチビちゃんたちが聞いたら泣くんじゃね？」
「フフフ、そうですね。あの子たちはアズールのことを昔から慕っていますから」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年7月22日 15時
