モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ26)

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リエーレがいなくなり、アビスとアゼルは一気に肩の荷が下りる。

『あ～、やっとどっか行ってくれた』

「もう！いるなら言ってよ！」

『いるの知らなかったんだもん』

リエーレはエレメンタリースクール、ミドルスクールとアズールや兄たちの同級生で、アビスとアゼルがアズール目当てで教室に遊びに行くうちに知り合った。

それから何かと話しかけてくるようになったが、アビスとアゼルはリエーレに全くと言っていいほど興味を示すことがなかった。

末息子とはいえ、王子であるリエーレに好かれようとする女子が大勢いるなか、２人は異端だったのだ。

なぜなら＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「アビス、アゼル。どうやら、言いつけはちゃんと守れたようですね」

『「アズールさん！♡」』

アズールが様子を見に来たことで、２人は一気に機嫌が良くなる。

「騒動があったため、開始を少し遅らせると先ほど学園長から連絡が来ました。

こちらは何も問題ありませんでしたか？」

『ちょ～怖かったぁ……』

「始まるまで一緒にいてくださぁい」

アズールの腕に絡みついて目を潤ませながら離れようとしないアビスとアゼル。

先ほどリエーレを軽くあしらっていた姿とは正反対で、目撃者がいたならばあまりの態度の違いに恐縮顔になっていることだろう。

誰もが惹かれるリエーレ王子に一切靡かないのは、アビスとアゼルの中のアズールの存在がそれ以上だったということなのだろう。