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『てか〜、ここってマジで何でも置いてるの？』
「もちろん！小さなカエルから高貴な王子様まで、ご満足頂ける品がIn stock now！
品揃えには自信アリだよ」
慣れた様子で目配せをしてそう言えば、アビスとアゼルはカウンターに身を乗り出して誘惑するかのような目付きでサムに挑戦を仕掛ける。
「それじゃあ……＿＿＿＿＿この学園の入学許可証はあります？」
『それかぁ〜……邪魔な女を消せる道具』
「…………んん？」
サムは二人の言っていることが理解できないと言いたげな顔で聞き返してくる。
アズールはそんな二人をすぐにサムから引き離し、背中を押しながら急いで店を出ようとする。
「失礼しました！今のこの子たちの戯言は忘れて下さって結構ですので！
ではまた！」
アズールはそう言うとアビスとアゼルと共に店を出て、店から離れた場所で二人に説教を始めた。
「全くお前たちは……」
『だってぇ！』
「だってじゃない！
はぁ……言ったでしょう。例の女子生徒は特例中の特例。
お前達が気にするような相手じゃないと」
「今のうちに邪魔になりそうな存在は排除しとくべきじゃないんですか？」
「そーだそーだ！」とアゼルの横でアビスは拳を掲げ可愛らしく頬を膨らませている。
二人の言い分にアズールは深い溜息をつく。
「お前達が僕の助けになりたいという気持ちはありがたいですが、
今はそんなことよりも重要な案件を抱えているんです。
お前達にも、手伝ってほしいんです」
『「重要な案件？」』
アビスとアゼルが首を傾げると、アズールは不適な笑みを浮かべた。
「もうすぐ＿＿＿＿寮対抗マジカルシフト大会があるんです」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年7月22日 15時
