モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ16)

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アズールが仕事をしていると、退屈してきたアビスとアゼルはVIPルームのソファにだらけ始める。

『アズールさ～ん、それまだ終わらない？』

「今日は購買部に連れてってくれるんですよね？」

「えぇ。今年度より正式にお前達が学園公認の従業員となったことですし、色々と覚えてもらわなくてはいけませんので。

今はバカな男共がお前たち目当てで来るでしょうが、その数もいずれ減っていく可能性もあるでしょうから」

アズールがそう言うと、アビスはアズールの椅子の肘置きに腰掛け、アゼルはデスクに身を乗り出し二人して尾ヒレを巻き付けるかのようにまとわりつく。

「アズールさんってば、心配しすぎですよ～

オスっていうのは、本能でメスに惹かれる生き物なんですよ？」

『そ～そ～。どうせこの学園に女の子はあたしたちだけなんだしぃ～

身近なメスに寄ってくるオスの性ってヤツ？利用しちゃえばいいじゃん』

二人がそう言うと、アズールは平然とした様子で「あぁ」と思い出したように声を漏らす。

「お前達はまだ知らなかったですね。

実は、この学園にはもう一人、異例の女子生徒が入学したんですよ」

アズールがそう言うと、アビスとアゼルはまるで電気ウナギでも巻きついてきたのかと思う程の衝撃が走り、VIPルームからラウンジにまで聞こえるほどの大声を上げていた。