１３ ページ13
歓迎会も終え、新入生以外の者で後片付けをし始めるのだが、
その間、アズールとリーチ兄弟はVIPルームにて、明日から販売する新入生向けのメニューの最終案を練っていた。
「＿＿＿新メニューはこれで決定ですね。
入学キャンペーンとして、新入生には割引をする形でどうでしょう」
「異論ありません」
「終わった〜？オレも今日は部屋に戻っていい〜？」
話し合いも終わった頃、VIPルームの扉がバンッと勢い良く開かれる。
『は〜い、モストロ・シスターズ出張所でぇ〜す』
「お疲れの支配人様のために、冷た〜いドリンクをお持ちしました〜♪」
現われたアビスとアゼルは、アズールの両隣に立ち、ドリンクとほんの少しのフードを目の前のテーブルに置いた。
「ありがとうございます２人とも。
貴女方も疲れたでしょう。今日はもうあがっていただいて結構ですよ」
『え〜、アズールさんはまだ休まないの？』
「明日から授業が始まるんですよね？なら早く休まないと」
アズールにひっつくアビスをジェイドが、アゼルをフロイドが引き剥がす。
「ちょっと！」
『うっざ、降ろして』
「稚魚はもう寝る時間で〜す」
「兄である僕たちが、ちゃんと部屋まで連れて行ってあげますからね」
そのままアビスとアゼルはジェイドとフロイドに担がれたままVIPルームを追い出されていった。
それを見届けたアズールは小さく溜息をつく。
「仲が良いのか悪いのか……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年7月22日 15時
