モストロ・シスターズでぇす【ツイステ】 (ページ12)

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アビスとアゼルが新入生たちの相手をしているのを遠目で見守るは、２人の兄であるジェイドとフロイド。

「あーあ。小魚がまんまと群がってんな～」

「男子校唯一の女性ですからね」

「その通り！アビスとアゼルの人気は凄まじいものです。

彼女たちが来た日から、『モストロ・ラウンジ』は赤字知らず。

もう足を向けて寝られませんね」

新入生たちと話をしていたアズールがジェイドとフロイドのもとへやってきて一息つく。

「ナイトレイブンカレッジの紅一点、男子校に咲いた一輪の華と、あの姉妹目当てで来る人も大勢います。

あの２人なら、妙な真似をするお客様がいても自分達で対処できますし。

『モストロ・シスターズ』……我ながら天才的なアイデアでしたね」

アビスとアゼルを見ながら、自画自賛するアズール。

「じゃあオレらはブラザース名乗ろうぜ～」

「おや、それはいい考えですねフロイド」

「ダメです。需要がない」

兄たちがそんな言い合いをしている間にも、アビスとアゼルは新入生たちに料理やドリンクを配っている。

「アビスちゃ～ん！一緒に飲もうよ！」

『え～、ヤだ♪』

「アゼルちゃん！こっち来て話そうよ！」

「ご遠慮しまぁ～す♪」

「……アズール、あれじゃあまるでホステスですが」

「うちのチビちゃんたちに変なことはさせんなよ？

オレらがオヤジに怒られんだからさ」

「わかっていますよ」