【あんスタ】貴方の愛を求めます６【朔間零】 (ページ44)

今日:7 hit、昨日:18 hit、合計:33,113 hit

２９４ページ44

ようやく氷鷹夫妻が二人を解放すると、北斗はAの方に向き直る。

「あの、これってどういうことですか？」

『あ、えっと取り敢えずは紹介させてね。

ご存知の通り、この方は現アイドル界における生ける伝説こと、氷鷹誠矢先生です。

誠矢さんはアイドル業だけでなく、玲明や秀越で臨時講師をしているんだよ』

「どうも！ただいまご紹介に与りました、ほっちゃんの父です……☆

いつも息子がお世話になっております」

スーパーアイドルらしく、１つ１つの言動にオーラが溢れている。

『今回は、こちらのお願いを快く承諾してくださり、本当にありがとうございます』

「息子の友人の頼みですからね。

ですがいいんですか？貴女は確か、コズプロのプロデューサーになるんだと聞いていますが」

誠矢がそう言うと、明星と北斗は不安げな瞳で見つめる。

『……根も葉もない嘘です。

私は今の所、リズリンから移籍するつもりも、夢ノ咲の講師もやめるつもりはありませんので』

「えっ！そうなの！？」

驚き半分、喜び半分といった表情の明星と北斗を見て、Aは笑みを浮かべた。

『君たちが夢ノ咲学院を変えた今、私はあんずちゃんや君たちが成長していくのを、近くで見守りたいと思ってる』

「Aちゃん先生～～～っ！」

「こら明星っ、飛びつくんじゃない！」

嬉しくなった明星はAに抱きつくがすぐに北斗に剥がされていた。

それを見て、氷鷹夫妻とAは笑っていた。