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「『Trickstar』の出し物を手伝いつつ、『UNDEAD』の衣装を全員分作るのに不安がある?」

『羽風くん、あんずちゃんが『Trickstar』の衣装を作ったことを知って頼みに来たんだろうけど、さすがに全員分を作るとなると無理があるんじゃない?

あんずちゃんの教師……先輩としては、アイドルのプロデュースも大事だけど、何より自分の体調を一番に考えてほしいところだし』


「それに関しては、俺だけ作ってくれればいいって話をしてたところなんだけど」


「『プロデューサー』として、やるからにはきっちり仕事をこなしたいんです」








羽風の言葉に、あんずは真っ直ぐな瞳で言い返す。








「真面目なのは転校生ちゃんのいいところだけど、ときには妥協も必要だから。

Aさんも言ってたでしょ?無茶をして転校生ちゃんが倒れたら、元も子もないし〜?」

「でしたら、ぼくが『UNDEAD』の衣装を作りましょうか?」







紫之の提案に羽風の顔が渋っていく。








「は?あんたは『Ra*bits』の人間だよね。いちおうは敵である『UNDEAD』の衣装を作るとか、

『Ra*bits』のリーダーが聞いたら黙ってないと思うけど?

それに、俺は転校生ちゃんに作ってもらいたいの。男に作ってもらっても嬉しくも何ともないしね〜」

『ちょっと羽風くん、言い過ぎ。

他の手伝いで衣装まで手を回す時間がないだろうから俺に任せて〜、って言うから君に任せたの忘れたの?』







Aと羽風が言い合いになりそうな雰囲気を感じたのか、あんずが声をあげた。








「私が『UNDEAD』の衣装を作ります」

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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年10月2日 23時

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