【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ27)

今日:11 hit、昨日:44 hit、合計:66,168 hit

１２７ページ27

「本来ならば、この『DDD』決勝戦を制したのは順当に『fine』でした。

投票結果が、それを物語っています。『fine』の得票数は、『Trickstar』を上回っています。

舞台上のスクリーンに得票数のデータ……内訳などを表示いたしますので、ご確認ください」

スクリーンに映し出された結果は、”わずか”ながら『fine』が『Trickstar』を上回っていた。

それは、紛れもない事実だった。

「ご覧のとおり、わずかな差ですが『fine』の得票数のほうがおおいでしょう？

当然の帰結です。『fine』は我が校の誇り！学院を騒がす問題児どもとは、比べるべくもありません！

技術も才能も経験も、何もかも上回っています！

それは貴方も当然、理解していますね？衣更先生」

『……』

「うるさいぞ眼鏡～！引っこめ～！

ていうか余計なことは喋らずに、さっさと「どういうこと」か説明しろ～！」

Aが黙っていると、観客席の方から野次が飛んでくる。

「いま観客席から野次を飛ばしたのは３年A組、守沢千秋ですね？

私の目は誤魔化せませんよっ、あとで反省室にきなさい！」

「げっ、無駄に目がいいぞあの教師！こんな暗くて遠いのに、何でこっちが見えるんだっ？」