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『ごめんなさい、兄さん』
心の底から出た言葉。今までの上辺だけの言葉じゃなく、本心から伝えた謝罪の言葉。
『本当はね、もっと早くに謝るつもりだったんだ』
アズールはAとジッと目を合わせて話を聞く。
「なぜ、謝ってくれなかったんですか？」
『……母さんたちに、兄さんと比べられて悔しかったんだよ』
「え？」
『兄さんが魔法の勉強とかし始めて成績を残し始めた頃、母さんに言われたんだ。
「お兄ちゃんは努力家でとっても優秀なのに、貴方は何をしてるの」って……
母さんは兄さんの並々ならない努力を知らない。だからそんなことが言えるんだ……
普通、努力したくらいであんなに伸びるヤツなんていない。兄さんは、特別なんだよ』
初めて聞く話に、アズールは困惑する。
それがもし事実ならば、自分の「努力」という才能がAを追い詰めていたということになるのだ。
『僕はさ、知っての通り、努力なんかしなくても基本的に何でも出来る子だった。
でも、何でも出来ても、それは決して努力した兄さんには追いつけない。
兄さんが努力する度、僕は落ちこぼれていたんだよ。だから、ムカついて謝りたくなかったんだ。
ずっと反抗的だったのも、そんなくだらない理由さ』
そう言ったAは何故か笑みを浮かべていた。
アズールに批難されることを覚悟しているような、そんな笑顔だった。
だがアズールは、そんなAを見て、兄らしく、弟の頭を優しく撫でた。
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RUSIAN - ルカくん好きやわ… (2020年12月28日 22時) (
レス) id: d8ba01397e (このIDを非表示/違反報告)
ファンとむむ - もう毎日の楽しみです。言い過ぎかもしれないけど生きる糧っすわ。楽しみすぎてもうヤバイ。応援してます。 (2020年12月27日 18時) (レス) id: 1247395d94 (このIDを非表示/違反報告)
もぶピ(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» そのうち番外編か本編のほうでやりたいと思います。リクエストありがとうございました。 (2020年12月27日 17時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - リクエストでお喋りで夢主人公くんが海の魔女の妹の話をするのをお願いします (2020年12月27日 16時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽(プロフ) - 主人公くんかっこよすぎ、一から一気見してきましたっ更新頑張ってください！ (2020年12月27日 16時) (レス) id: dc20c95a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2020年12月27日 0時
