【あんスタ】貴方の愛を求めます【朔間零】 (ページ25)

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零が掲示板の前に立っていると、零を見つけた青葉が駆け寄ってきた。

２人で何かを話しているようだが、零が青葉の隙をついて後ろからくすぐり始めた。

何をしているんだ……と呆れ顔で見ていたAだったが、すぐに身を潜めた。

なぜなら、その場に天祥院もやってきたからだ。

「……ちょっと。朔間先輩、あまり乱暴な真似はしないほうがいい。

近ごろまた校則が改正されてね、じゃれてるだけのつもりでも暴力・傷害と判断されるよ」

「あはは。気安く話しかけてんじゃね～ぞ、根暗野郎」

文面から滲み出る零の怒りがひしひしと伝わってくる。

「ルールを意のままにできる立場を得てご満悦みたいだけどよ～、神さまにでもなったつもりか？」

「君には、それを阻む力も資格もあったのに行動を怠った。それが君の罪だよ」

天祥院と零の間に張り詰めた空気が流れる。

「俺のいない間に、上手いことやったみたいだな」

「人はいつでも、不安や不満の原因を外部に求めたがる。

その諸悪の根源に、「五奇人」という名前をつけた。僕がやったのはそれだけだよ」

「だけじゃねぇだろ。世界中の姉妹校で次々と厄介な事件が起きたのは、お前の仕込みだよな？」

『え……』

そんな陰謀めいたものが知らないところで起きていたことなど知らなかったAは、ただ２人の会話を唖然とした様子で聞いていた。