干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ9)

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試験が終わって１週間が経った。

受験の合否結果が、各受験生たちの元へ届けられる。

大勢いた受験者たちの中でも、選ばれるのは一握りのみ。

そんな”選ばれし者”の１人の自宅に、一通の合格通知が届いた。

「私が投映された！！！」

封筒の中から出てきた小型投影機からは、誰もが知るナンバー１トップヒーロー、オールマイトの姿があった。

「やぁ水姫少年！突然私が映って驚いたかな？

さて！早速合否の結果だが……筆記試験は余裕のクリア！

そして実技だが、君の結果はなんと７６Ｐ！１位と１Ｐ差だったよ！

当然！合格だよ！おめでとう！！」

画面の向こうでオールマイトから拍手と賛辞が送られる。

「後ほど、自宅に入学手続き等の書類が入った封筒が送られてくるだろう！

親御さんと一緒に確認してくれよ！

それじゃあ！君が入学してくる日を心待ちにしているよ！！

あぁ、そうそう！君のご両親によろしくね！それじゃあ！！」

そう言うと映像は消え、部屋には静けさが戻る。

Aはその投影機をしまうと、リビングにいる両親の元へ向かった。

『……ねえ』

そう呼びかければ両親はAの方に視線を移す。

『雄英、合格したよ』

その言葉に、両親は涙を流した。