干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ42)

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『わっ！？』

黒いモヤに包まれたと思いきや、いつの間にか倒壊ゾーンに落とされていたA。

『瞬間移動？いや……ワープの”個性”か。

厄介だなぁ……誰か他にいないかな』

そう思い立ち上がり皆を探そうとすると、次々に隠れていた敵が姿を現してきた。

『！』

「ヒッヒッヒ、悪ぃな嬢ちゃん。おめーに恨みはないけど、死んでもらうぜ！」

そう言ってAに襲いかかる敵。

しかし、Aのすぐ目の前にまで来た瞬間、動きが止まった。

『や、やめてください…痛いのは、嫌……』

「ほぁ～……か、可愛い……」

「なんだっ、この愛らしさっ」

涙目になって訴えるAを見て、あまりの愛らしさに殺意が一瞬にして消え去ってしまったのだ。

『なんでこんな酷いこと……僕、怖い……』

「な、なぁもうやめようぜ？怖がってんじゃんっ」

「お、俺、この子のためにこれからは全うに生きてみようかな……」

「これが……運命の出会い……？」

『(この人たち、敵向いてないな～)』

敵がAに夢中になって戦意が失われつつあるこの状況。

その瞬間、横から爆豪と切島が飛び出し、敵たちを一掃し始めた。