干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ28)

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翌日、学校に来ると門の前ではマスコミによる人だかりが出来ていた。

マスコミの対応に慣れていない生徒たちは、律儀に質問に答えたり、困惑しながら逃げたりと様子は様々。

Aが登校してきた時も、マスコミはエサに群がる鯉のように門の前にいた。

『邪魔だなぁ……』

どこか不機嫌な様子のAは、構わず間を通って行こうとする。

しかし当然、マスコミは手当たり次第に見つけた生徒に声をかけては引き留める。

「あの！オールマイトの授業はどんな感じですか？」

「教師オールマイトについてどう思うか聞かせて！」

そっぽを向いているAに対して諦める事無くマイクを突きつけるマスコミ。

鬱陶しそうにマスコミを睨み付ければ、Aの美しさと相まって一瞬言葉を失う。

その隙にAはさっさと門の内側に入り教室へ向かった。

「な、なんだったんだ今の子……やけに凄みがあったな……」

「待って、あの子どこかで見た気がするんだけど」

「え？タレントさん？アイドルとかか？」

「いや、そういうのじゃなくて……

……あ！思い出した！！

あの子、確か＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」