干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ3)

今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:141,419 hit

３　本編ページ3

「今日は俺のライヴにようこそー！！！エヴィバディセイヘイ！！！」

入試説明役のプレゼントマイクが会場中に行き渡る声量で声を上げる。

しかし誰も返事は返さない。

「こいつあシヴィーー！！！受験生のリスナー！

実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ！！アーユーレディ！？」

これもまた誰も返事を返さない。会場中の受験生たちは緊張しているのか、皆静かだった。

「入試要項通り！リスナーにはこの後！１０分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ！！

持ち込みは自由！プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな！！」

そう言われ手元にある受験票に記載されてある会場場所を確認する。

『(僕はＡの会場か……)』

「あ。君もＡ？よろしくぅ！」

隣に座っていたいかにもチャラそうな金髪の男の子がそう話しかけてくる。

『うん。よろしくね』

「(ほぁ～、めっちゃ美人じゃん！

こんな可愛い女子、今まで見たことね～……

よし！試験終わったら連絡先聞こうっと！)」

ここにも１人、勘違いをしている者がいた。