干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ19)

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それから体力測定も全種目が終了し、いよいよ結果発表。

「なんか変に緊張すんな～……

ま、最下位じゃなかったら何でもいーんだけどさぁ」

『最下位だと何かあるの？』

「除籍処分だって言われてたじゃん！聞いてなかったの！？」

上鳴はどこか抜けているAに顔を引きつらせる。

「んじゃパパッと結果発表。

トータルは単純に各種目の合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」

そう言って相澤は結果を前に表示した。

Aの結果は真ん中より上のラインといったところ。

そして最下位には、緑谷出久の名前があった。

「ちなみに、除籍はウソな」

「「！？」」

「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」

「「はーーーーー！！！？？」」

信じ切っていたもの達は驚きの声をあげ、それと同時に安心感を得る。

「あんなのウソに決まってるじゃない……

ちょっと考えればわかりますわ……」

『へ～ウソだったんだね。よかったね、緑くん』

Aが後ろから話しかけるも、緑谷は安心からか放心状態だった。