干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ16)

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「やっとヒーローらしい記録出したよー！」

「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい…おかしな個性だ……」

「スマートじゃないよね」

「ほぁ～すっげーのー……」

『不思議な子もいるものなんだね』

Aたちがその結果に驚いていると、爆豪がいきなり飛び出していった。

「どーいうことだこら！ワケを言えデクてめぇ！！

＿＿＿＿んぐぇ！！」

緑谷に突っかかっていこうとしていた爆豪が相澤によって動きを止められてしまう。

「ぐっ…んだこの布、固っ…！！」

「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ「捕縛武器」だ。

ったく、何度も個性使わすなよ……俺はドライアイなんだ！」

「「(個性すごいのにもったいない！！)」」

と、その場にいる全員が思った。

「時間がもったいない。次、準備しろ」

そう言われ皆は次の種目のため移動を始めた。

「指大丈夫？」

「あ…うん…」

『わ～すごく腫れあがっているね。まるで内側から爆発したみたい』

「！？」

興味があったAは緑谷の腫れた指を後ろから覗き込む。

「え、えっと……君は…？」

『あぁごめんね。僕は水姫A。

とりあえず、そのままにしてちゃ悪化しちゃうよね』

Aはそう言ってポケットから真っ白のハンカチを取り出すと、Aの周囲に水が集まり始めた。

そしてその水を使いハンカチを濡らすと、水気を絞り緑谷の指に巻き付けた。

「わ、ヒンヤリしてる……」

『でしょ。お大事にね』

Aはそう言うと先に次の種目場所へと向かった。

「すごい個性だな……水を生み出せるのかな？」

緑谷はAの”個性”に興味津々といった様子だった。