指定暴力団は１つじゃない【ツイステ】

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翌日、Aは松葉杖で登校してくると、クラスメイトのエースたちが驚く。





「えっ、お前どーしたわけその足？」


『昨日、箒から落っこちてね。しばらくは文字通り、ルカにおんぶに抱っこ生活さ』

「なんで俺がそこまでしなきゃならねぇんだよ！」





そう言いながらAの荷物を持っているルカ。





「なんで箒なんか乗ってたんだよ？授業じゃあるまいし」


『マジフト大会の練習中でね。折角選手に選ばれたってのに、怪我をして辞退せざるを得なくなったよ』


「それはお気の毒に……」






Aが落ち込んだような顔をするので気を使うユウ。

それを白けた目でルカは見ていた。





「オメーも意外とドジなんだゾ」


「コラグリム！」


『フフフ、気にしないでいいよ。君の言うとおり、ドジを踏んだのは僕だからね。

……今後はこんなことがないようしっかりしなきゃね』


「ケッ」






ルカは席について不機嫌そうに舌打ちする。





「歩きづらいだろう。何か手助けが必要なら言ってくれ。

同じクラスだしな」


「ま、聞いちゃった限り無視できないしね。

治ったら存分にお礼してくれればいいからさっ」


『フフ、それじゃあそうさせてもらうよ』

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