指定暴力団は１つじゃない【ツイステ】 (ページ40)

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保健室にやってくると、Aが足に包帯を巻かれた状態でベッドに寝かされていた。

その場にはアズールとリーチ兄弟がいて、Aと話している。

「全治一ヶ月。しばらくは松葉杖生活ですね。

元の姿に戻るのも禁止だそうです」

『じゃあマジフト大会は出られないね』

「ラッキーと思っているでしょう貴方」

『まさか。やられっぱなしなんて僕のメンツ丸つぶれだよ。

……クロー、ダガー、ルカ。僕を攻撃したやつは捕まえたんだろうね？』

Aがそう言うと、３人は決まりが悪そうに目を逸らす。

「Aに攻撃したやつが誰かわかって、校舎裏まで追い込んだんだけど……」

「誰かの邪魔が入って逃げられちゃったー……ごめんねAー……」

反省している二人を見てAは小さく息をついた。

「お前達に追い詰められたというのに逃げ出すとは、相手は相当手練れていますね。

Aをマジフトの選手だと知っての攻撃なら、これはオクタヴィネルへの攻撃と同等です」

「だったら犯人を捕まえるの、俺達にさせてよ」

「僕らなら犯人の協力者の顔も見てるしー」

「逃げられたくせによく言うよねー」

「犯人すら見つけられなかった奴に言われたくねーんだけどー？」

フロイドとダガーが睨み合っているのを、ジェイドとクローが引き剥がす。

「アズール、ここはAのご友人である彼らに任せましょう。

僕たちは他にやることがありますし」

「それもそうですね。ではお前達、そっちは任せましたよ」

「ハッ、偉そうに」

アズールたちはそう言うと保健室を出て行った。

「任せてねA。必ず犯人ふん縛ってボコボコにしてあげるから」

「そんでー、ボコボコになった姿写真に撮って、学校の掲示板に匿名で貼ってやろうぜ～」

「ハッ！晒し首だな！」

『お前達は……期待してるからね』