指定暴力団は１つじゃない【ツイステ】

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しばらくタルトを堪能していると、その場に足音が聞こえてきた。





「Aー、どこー？」

「寮にいなかったし、多分まだ校舎にいると思うけどなぁ」


「ん？誰か来たぞ」





そう言われ厨房の外を見ると、そこにはクローとダガーがいた。





「あいつらは……」


「やたら身長の高い二人だな」


「まるっきり同じ顔が２つあるんだゾっ」





その声に気付いたのか、クローとダガーが厨房に近づいてきた。





「あー！Aみっけー！って何一人だけ食べてんの？僕も食べたーい」





そう言ってダガーがAの前に立った。






『これは僕の。欲しかったら自分で作ればいいだろ』


「Aからもらう方が早いしー」






二人の様子を見て、エースたちはポカンとした顔になる。






「Aの友達かなんか？」


『あぁごめんね。彼らは僕の幼馴染みだよ』


「クロー・レインズだよ」

「ダガーでーす。クローとは双子の兄弟だよー」


「な、なんか既視感のある双子だな……」






トレイはクローとダガーを見てそう呟いた。






「それよりA、こんな時間まで何してたのさ」

「早く寮戻ろうよー」


『お前達、ルカと一緒に部活見学をしていたんじゃ？』


「つまんないから帰ってきたんだよ」

「ルカはそのまま置いてきたー」


『はぁ……わかった。帰るとしよう。

ということなので、トレイさん。タルトご馳走様でした。


パーティー後の皆さんのタルトの好評を聞きたいので、後日インタビューさせてもらおますね。

さ、お前達、帰るよ』


「「はーい」」






Aはそう言うと厨房を出て寮へ帰っていった。






「……似てるなー。アズールくんに」


「確かに」

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