性悪な孫が可愛い ８【ツイステ】

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翌日、早朝＿＿＿＿＿＿＿


スカラビアでの騒動も落ち着き、Aは用事を済ませたことで学園長の下へ戻ろうとしていた。







「本当に行っちまうのか？もう少しゆっくりしていってもいいと思うんだけどなぁ……」

『予定より長居しすぎた。早くおじいちゃんの所に戻らないと。

さっきからスマホが鳴り止まない……』







ポケットからは絶えず着信音が鳴り響いている。







『僕は帰るけど、これ以上問題を起こすようなことはしないでよね。

おじいちゃんが過労で倒れたらお前らのせいにするから』

「なんか色々ありがとうな、A！

またいつでもスカラビアに遊びに来いよ！エリックと学園長も連れてさ！」






カリムのその言葉にAは『フンッ』と鼻で笑い返す。







『こいつらが学園を滅茶苦茶にしないかちゃんと見張っておけよ、犬。

……ちょっと、聞いてるの？』







ボーッとしているのか、エリックはどこか上の空でAの返事に遅れてしまう。







「ハッ！す、すみません。わかりました、お任せください」


『？……じゃあな』







Aは様子のおかしいエリックに若干の違和感を覚えつつ、学園長のもとへと帰って行った。







「んじゃ、早速朝飯にするか！ジャミルは休んでてくれよ。

まだオーバーブロットしたときの反動で上手く動けないだろ？」

「余計なお世話だ」

「オレ様、肉がいいんだゾ〜！」

「朝からお肉は重いよ〜……；」







寮内へ帰って行く中、エリックはグリムを後ろからジッと見つめていた。








「……いつも通りだな。昨日のアレは一体なんだったんだ……？

結局、A様にも伝えることができなかった……


……クソッ、頭で考えた所でバカな俺にわかるわけねェんだよ」







エリックは少しむしゃくしゃしている様子で頭をかいた。

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