性悪な孫が可愛い ８【ツイステ】

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「う…………ここは……」






正気を取り戻したジャミルは、すぐに意識を取り戻した。






「良かった。なんとか正気を取り戻したようですね」

「ふな”ぁ……。しばらくあのバケモンの夢見そーなんだゾ……」

『ふん……』







トドメをさした……否、ジャミルを救ったA本人は、そっぽを向いている。







「じゃ、じゃびる……

うぉおおおおええええあああわああああん！！！！」







ジャミルが無事だったことが嬉しいのか、カリムは大声で泣きながらジャミルにすがりつく。







「ラッコちゃん、全然言葉しゃべれてねーじゃん」

「１発殴ってやると言っていたのも、すっかり忘れていますね」







ジャミルは泣きじゃくるカリムを見て困惑顔になっていた。







「い、生きててよかった……いぎででよがっだ……」

「…………お前はどうしてそう……はぁ〜〜〜……」






ジャミルは深い溜息をついた。







「オレ、オレ……うっ、お前がどんな気持ちで過ごしてきたか知らなかった。

ず、ずっと、ズヒッ……我慢させてたことも、ひぐっ、ぜんぜん、知らなくでっ……」


「その結果が、この手酷い裏切りですよ」

「そーだよ。ウミヘビくんは内心ず〜っとラッコちゃんのことバカにしながら生きてたんだよ」


「オマエら、オレ様より空気読まねえんだゾ！

エリックの野郎でも静かにしてるってのに。

オマエもなんか言ってやるんだゾ！エリック！」







グリムがエリックに話しかけるが、エリックはどこか上の空で黙り込んでいた。

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