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「えぇ!?」
「雛ペンちゃん結構やるじゃん〜……」
一同が唖然とAを見つめる。
それはジャミルも同じだった。
「バカなっ!
お前程度のガキがこの俺の魔法を……っ」
「!そうか。Aさんはこうなることを見越し、ジャミルさんの前でずっと力をセーブしていたということですか」
「なんだと!?」
ジャミルはマジカルペンを構え自分を強く睨み付けているAを見て後ずさる。
本能がジャミルの脳内で危険信号を出していた。
「こんなガキ相手に……っ!
ふざけるな!!今の俺は誰よりも強い……。
世界最強の存在なんだ!!!!」
そう言ってジャミルはありったけの魔力をAにぶつける。
しかし、Aはそれを自分の魔力をぶつけ相殺してしまった。
『……世界最強の存在、か。
そうなった時点で、お前の負けだよ、ジャミル・バイパー』
「な、なにっ……」
『僕はこの世に生まれ落ちたばかりの雛鳥……。
故に……成長し続けることができる』
Aの内側に膨大な魔力が膨れ上がる。
口角が不適に吊り上がる。
『だが!”世界最強”になったお前に、もはや成長の余地はない!
残念だったね!お前じゃ僕には勝てない!!』
「っ_______!?」
そう言った次の瞬間、眩い光がスカラビア寮内を埋め尽くす。
そして、ジャミルの背後にいたブロットの化身の苦しむような雄叫びが啼き止むと、辺りの黒い魔力は霧のように霧散し、邪悪な気配は消えていた。
「な、何があったんだゾ……?」
「今の光は……」
「これが、学園長の孫……A・クロウリーの力ですか」
気絶するジャミルをジッと見下ろすAの姿は、子どもとは言えない雰囲気を纏っていた。
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るい - 最高です!まじでお願いします!更新してください!!!!!! (4月21日 21時) (レス) @page47 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
狗真 - すーっ。めっちゃ好みです!! 一気見しました!更新をお願いします!! (5月28日 1時) (レス) @page47 id: 63a2588af8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ヤバいw エリックと、夢主君がめっちゃタイプだ…ww これからも更新頑張ってください!! (5月13日 18時) (レス) @page47 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
ネモ(プロフ) - 夢主くんが可愛いですね (2022年7月18日 4時) (レス) @page12 id: f8ae2a123b (このIDを非表示/違反報告)
邦花(プロフ) - 続編おめでとうございます頑張ってください (2021年12月2日 20時) (レス) id: f52f3e53b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年11月30日 17時